2018年4月9日月曜日

ことばと文化7「外来語で語学力アップ」




日本語の外来語は多い?




最近の日本語はカタカナ語が多すぎる、という意見をよく聞く。確かに、会話でもカタカナ語を使うことが多いし、店の名前や社名など、カタカナ語でないほうが最近は珍しい。特に、英語から入った言葉はますます増えているようだ。


日本語の外来語の比率について書いてある記事があった。「現代の日本語において、和語は33%、漢語は49%、外来語(混種語と和製英語を含む)は18%という語彙分類となっている」ということだ。


ふだん話したり、書いたりする言葉の約2割近くがカタカナ語。そしてその多くが英語。だから、これを語学に生かさない手はない。何気なく使っている言葉も、ちょっと意識して、語彙力アップにつなげてはどうだろう。



外来語の発音を意識する




「ギョエテとは俺のことかとゲーテ言い」というのはよく知られた川柳。ヘボン式ローマ字の「ヘボン」と、オードリー・ヘップバーンの「ヘップバーン」が同じ名前であることもよく知られている。

同じ言葉なのに二つの表記があることばを二重語という。概して、古い時代に日本語に入った言葉のほうが、原語の音に近い表記になっているようだ。

いくつか例を挙げてみる。
  

原語
カタカナ表記1
カタカナ表記2
American
メリケン
アメリカン
caramel
キャラメル
カラメル
cotton
カタン(カタン糸)
コットン
iron
アイロン
アイアン
lemonade
ラムネ
レモネード
machine
ミシン
マシン、マシーン
strike
ストライク
ストライキ
truck
トロッコ
トラック

先に挙げた「ヘボン」もそうだが、「メリケン」や「カタン」、「ラムネ」などは、もう一つの表記より、はるかに言語に近い音だ。




日本語の中で使うとき、原語の音で発音して許されるのは、帰国子女か日本語のうまい外国人に限られる。生粋の日本人が会話の中で、いきなり英語発音の言葉を混ぜたら、引かれてしまうだろう。


だからと言って、せっかくたくさん知っている外来語を、日本語だけとして使うのはもったいない。カタカナ語について、意味だけでなく、スペルや正しい発音も押さえておけば得ではないだろうか。

<クイズ> 外来語のスペルと発音


最初のイラストに4つの外来語(英語)が書かれています。
正しいスペルと発音は分かりますか?(答えは文字を反転させてご覧ください)

カタカナ
スペル
発音
アーカイブ
archive
ɑ'ːrkaiv
オンデマンド
on demand
ɔ'n (ən) dimǽnd
ダイバーシティ
diversity
divə'ːrsəti
イノベーション
innovation
ìnəvéiʃən


発音については、WeblioGooなどで検索すると、正しい音が聞ける。



同じ音で違う単語



二重語とは逆に、違う意味で同じ表記のカタカナ語もたくさんある。同音異義語だ。特にRLを含むものが多いようだ。これもふだんから正しい英語のスペルを意識しておくと、語学力アップにつながると思う。


<クイズ> 正しいスペルで書けますか?

 (答えは文字を反転させてご覧ください)

カタカナ
カタカナ語1
英語
カタカナ語2
英語
クロス
(テーブル)クロス
cloth
(十字架の)クロス
cross
バス
(乗り物の)バス
bus
(低い声の)バス
bass
フリー
フリー(マーケット)
flea
(「自由」の)フリー
free
フライ
(揚げ物の)フライ
fry
(「飛ぶ」)のフライ
fly
ラップ
ラップ(トップ)
lap
(「包む」の)ラップ
wrap
リード
リード(する)
lead
(楽器の)リード
reed
リース
(賃貸の)リース
lease
(花輪の)リース
wreath
ロック
(施錠の)ロック
lock
(「岩」の)ロック
rock

「揚げ物の」フライと「飛ぶ」のフライは、「上げる」という語感が似ているので、同じと思っている人も多いかもしれないが、別の単語だ。



おまけ


  

車のことをよく知らない頃の話だ。「アルミホイルをはかせる」と誰かが言うのを聞き、車の車輪に銀のひらひらしたアルミホイルをかぶせることを想像していた。

もちろん、「wheel (ホイール)」と「foil (フォイル)」で、まったく別の単語だ。こんな時、外来語を入れるときは、やはり多少でも原語に近い表記をしてほしいと思ってしまう。


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